独り言 投稿日:2017/09/05

どう考えてもゼロ円。「主婦の年収」とかいうバカげた発想


テレビやネットでたまに見かける話題、「主婦の年収はいくらに値するか」。その金額はまさかの「ゼロ円」。なぜ主婦の年収はゼロ円なのか、簡単に書いてみたいと思います。




テレビやネットでたまに見かける話題、「主婦の年収はいくらに値するか」。

結論から言わせていただくと、どう計算してもゼロ円となります。
なぜならゼロは何を掛けてもゼロだからです。
そして「主婦の年収」という発想自体、破綻しています。

詳しく書きます。

この記事における主婦と家庭の定義

マンション住まい。2歳ほどの子供が一人。3人家族。
夫が8時に家を出て、19時に帰ってくる。年収500万。
夫がいない間、家事を全て一人でこなす。

そんな前提で考えます。

なぜ「主婦の年収」という発想が出てくるのか

私は未婚の男性ですので、主婦の方の気持ちは分かりません。ですので、全て憶測でしか語ることが出来ないのですが、おそらく主婦の方のストレスから出てくる発想なのかなと思います。

「こんなに頑張っているのに誰も褒めてくれないなんて」という日々積み重なる感情に対し「もっと認めて欲しい」という欲求を現実世界の労働対価である給料に例えているんだと思います。やりがいは大事です。

確かに主婦の方は孤独ですし、料理に掃除洗濯子育てと、一日中拘束されているように見えます。言いたいことは分かる気がします。

主婦の労働の内訳

主婦の方は一体どのような労働をどれだけこなしているのでしょうか。ざっと洗い出してみます。

  • 料理:1日3回、1回1時間として3時間
  • 掃除:1日1時間
  • 洗濯:1日1時間
  • 買い物:1日1時間
  • 子育て:常時
  • その他(家計や事務):1時間

3+1+1+1+1で7時間+子育てとなりました。
これだけ働けば立派な労働と言えそうですね。
時給が1,000円だとしたら、最低でも8,000円くらいはもらえそうな気がします。

年収にすると、2,112,000円となります。当然、食材や消耗品などの経費は別途支給されています。

主婦を仕事だと仮定すると何が起こるか

本題です。

主婦または家事を労働だと仮定し、対価として給料が出ると仮定します。
すると色々なことが起こってきそうです。

まず、誰が給料を払うのか

夫でしょうか?

実質夫しか外貨を稼ぐ人物がいないので、必然的に夫ということになりそうです。

評価はだれがするのか

当然夫です。給料を払う立場なのですから。

労働ポリシーは夫が制定し、労働者の評価は夫が行います。妻は夫の決めたルールの中でのみ働き、逸脱することは許されません。不出来な労働者に対しては叱責もありますし、減給といった処罰を下すこともできます。

これでは会社です。もはや家庭として破綻していませんか?

夫が家事を手伝うとどうなるのか

家事をするとお金がもらえるという世界なのだから、当然夫にも給料が出るべきです。

しかし、自身で自身に給料を払うとなると、差し引きゼロ円となってしまいます。給料が出ません。どうも矛盾が導き出されてしまいましたね。

私が家事の対価がゼロ円であると思う理由はここにあります。

どこで話しがこじれたのか

家事は労働なのだから給料が出ても良い、という意見は真っ当に見えますが、上記のように矛盾してしまいました。

これは、夫の収入を「夫の収入」としてしまったことが矛盾の原因です。

正しくは、夫の収入は「家族の収入」です。

そう考えると「家族から妻に給料を払う」ことは差し引きゼロ円となりますので、先程の例で夫の家事に給料が出なかったことも説明できます。

何が言いたいのか

私が言いたいのは、夫の収入には妻の家事や子供の笑顔も含まれているということです。

妻の献身的なサポートや子供の笑顔があるから夫はツラい仕事を頑張れるのです。給料とはそうした家族全員の力があって初めて得られる「家族に対しての対価」なのです。

もう夫に「家事の給料出して」なんて言わないで下さい。夫も自分だけで稼いだ金だなんて思わないで下さい。

家族というのは「夫|妻|子供」で線を引いてはいけないのです。本当の意味での二人三脚なのです。

綺麗事に聞こえますか?

私はまだ独身ですからね、何を言っても説得力は無いかもしれません。

「家事への労働対価」なんていうバカげた発想に発奮し、家族への憧れと理想をもってこの文章を書かせていただいております。

この記事に対する評判への所感

家事は独身でもやらなければいけない。主婦に給料が出ないのは当たり前。

そうですね、その通りだと思います。

ただ一つ付け加えさせていただくと、会社から出る給料には「家事」の対価も含まれていると思っています。家事効率が精神状態や時間に影響し、仕事に影響を与えると思います。その結果仕事がうまく行ったり行かなかったりします。家事の極意である節約も、実質年収に直接響きます。

家事なんて仕事に比べれば超簡単。俺ならすぐに終わらせられる。

そうですね、しかも近年は家事の機械化が進みどんどん楽になっていっています。

しかし「家事なんて仕事に比べれば簡単」なんていう言葉が出てくる経緯に問題がありそうです。妻の非効率を指摘することは生産的と思いきや逆効果だったりするんですよね~

主婦です。お小遣いがほとんどありません。夫の給料は家族の収入なのだから私にもくれてもいいのに。

そうですね、夫は当然、家族を労う義務があります。その労い方は人それぞれ、家族それぞれだと思います。そこから先は家族の問題なので、ぜひじっくり話し合ってみてください。

夫です。妻に財布を預けているため小遣いがありません。どうしたらいいですか。

↑と同じですが、個人的には「かかあ天下」の方がうまく行くのかなと思ってますf^^;

妻、または夫の浪費に困っています。お金を預けたくありません。

家族におけるお金の無断浪費は社会に例えると窃盗、つまり犯罪です。

個人的に、浪費する人は盲信的で正常な判断ができない状態にあると思います。スマホゲームへの課金などもそうです。そうなったら直接言っても無駄なので、事例やプロの意見を参考にしましょう。

妻、または夫がバカで話が通じません。

人間は同じレベルの者同士でしか結びつきません。出会いも仕事も友達もそうです。相手を卑下するのは余裕が無いからです。周りから見たらどちらもバカなのかもしれませんよ。

妻、または夫がムカつくので愚痴を言いまくってます。

ヤメた方がいいです。

配偶者の悪口を言うことは、すなわちあなたの「世帯」の悪口を言うことと同じです。同時にあなたの評価も下がります。だって、「ムカつく旦那(嫁)」のパートナーなんですよあなた。

本当に家族の悪口を言う人の気が知れません。

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